先日、京都御所の一般公開を見に行き、また春頃に御参りした比叡山や
日吉大社が御所の表鬼門の守護に当たるという事を知ったので、メモ的にまとめておきます。

京都御所と鬼門について。
鬼門とは、艮[うしとら](北東)の方角のことで、陰陽道では鬼が出入りするとして忌み嫌った方角だとされた。
鬼門の逆の方角に申があることから、鬼門に猿を置くことで魔除とする。
京都御所の鬼門、猿ヶ辻は他の角と違って角がない造りになっており、軒下には木彫りの猿が祀られている。
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地理的に御所の北東には比叡山延暦寺があり、鬼門除けになっているようだ。
さらに猿を取り上げるならば、比叡山の滋賀県側の麓に日吉大社がある。
日吉大社は神の使いとして猿を祀っており、「神猿(まさる)」と言う。
「まさる」は「魔が去る」「勝る」に通じるようにつけられた名前だという。
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日吉大社には本物のお猿さんも居り、西本宮楼門の軒下には木彫りのお猿さんがいる。
東本宮前にはお猿さんに見える岩がある。

このような由緒から、日吉大社は方除けのお社であるようです。
また、日吉大社の境内には3000本のもみじがあり、紅葉の名所だそうです。
これからの時季がちょうど見頃だと思いますが如何でしょう。
境内の三宮宮、牛尾宮のある八王子山からは樹木が多いですが琵琶湖も一応望めます。
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余談ですが、魔除けといえば桃です。
鬼門除けとして桃を植えるというのもアリらしいです。
御伽噺の桃太郎も家来に猿を連れていました。桃と猿で鬼退治!完璧ですね。

桃が魔除けという事自体の由来は古事記でイザナギが投げた桃でしょうか。
鬼門は現在では別の意味も持っていますが、どのように転じていったのでしょうね。